排便は毎日の健康レシート
こちらの記事では、排出された便の種類とその見方・内容についてご紹介します。
便には、色や形、においなど、いくつものパターンから自分の健康状態を知る見方があります。いくつもの判断ポイントを知らなくても、自分の便からはなんとなく健康状態を予測したりできるものです。意識しなくともにおいや形状から、最近の自分の生活が見えてきたり、どこか偏った習慣があったりと、日々の排便の際に思うことはありませんか?
皆さんにとって今回の記事が、なんだかんだと疎かにしがちな便の状態を詳しく観察するきっかけになれば幸いです。
便は、排出されたその時点で、それまでの生活や習慣が自身の健康に対してどのような影響を与えているのか確認する最も身近なチャンスです。本文の例やポイントを参考にしつつ、日々のセルフチェックに役立ててみてください。
目次
1.「自分にとって最善」の健康志向
2.便を観察して健康の視野を広げていこう
3.足りない部分は簡単に補うことができる
1.「自分にとって最善」の健康志向
まず前もって認識して頂きたい考え方があります。
それは「個人差」です。
個人差というのはざっくりとした表現ですが、人それぞれの違いを正しく理解しておかなければ、どんなに有効な解消方法や処置・対応を行っても、人によってはうまくいかず、結局リズムを崩してしまう場合があります。
骨格や体質、血や環境、元来持っているリズムなどは十人十色です。便というのは、あくまで「結果」として扱うもので、そのプロセスには個人差が確実にあります。みんなにとって良いものが自分にとっても良いものとは限りません。
そこで、自分の便(結果)をよく知っておくことで、そこに至るまでの対応(プロセス)を逆算できるようになります。自分にとって最も効果的な対応策は、この個人差をうまく活用することで見つかりま す。
また、便の観察の仕方を知っておくことで、いつか誰かの健康も支えることができるようになります。
2. 便を観察して健康の視野を広げていこう
それではここから便の観察の仕方を紹介します。
●排便の回数
正常な健康状態の場合、排便は 1 日 1〜2 回のペースで行われます。
多少の増減はあったとしても、1 週間で3回程度の排便ができれば正常範囲内と考えて良いと思います。しかしながら、その回数が1週間のうちに偏ったりしている場合は正常とは言えないでしょう。排便回数に限って言えば、上記程度のペースの排便はその仕組みから見て問題ありません。
まず排便回数が安定しない人は、普段の食事と睡眠のリズムを考えてみることをお勧めします。
●1度に排出される量
量は摂取した飲食物の量によって変化します。ここでは個人差だけでなく、摂取したものの性質によっても変動します。
例えば、菜食よりの人や植物性のものを多く摂った場合は便の量が多くなり柔らかめの便が作られます。肉類を多く摂った場合では、菜食に比べて量が減り、乾燥した便が作られる場合が多いです。
目安として、1日あたりの便の量は平均的なバナナ約2本分の100〜200g程度です。
極端な例ですが、食べなくても大量の便が出たり、食べても少ないなどの場合は、消化器官や栄養を吸収する工程に異常があるかもしれません。毎日同じ量を摂取することが難しい人は、食べた量に相当する排便量かをチェックしてみると良いでしょう。
ちなみに排便は、口に入ってから出るまで平均24〜72時間かかります。
ご参考までに、排便の仕組みについてはこちらでより詳細に記載してあります。
●便の形・硬さ
・健康な便
└多少ソフトなバナナ状の便。指で軽く押したとき跡がつくような半練り状のもの。汚れも付着せずするりと排出される。
・水様性の高い便
└一般的な下痢です。固体を保てないような柔らかさ。硬い便と同時に排出されることもある。便の状態だけではなく、色やにおいにも注意が必要。
・コロコロの便
└いわゆるウサギ状の便。排便後もスッキリした感覚はなく、排便自体に問題がある便です。大腸の運動に問題があり、痙攣性便秘を疑う可能性がある。
・太くて痛い便
└潤滑性が少なく硬い、太くて痛みを伴うような便。偏った食事や運動不足の可能性があり、大腸の運動が低下して起こる弛緩性便秘が疑われる。一度の排便では排出し切らないこともあり、慢性的な便秘を引き起こす可能性もある。
●におい
においは摂取したものの影響が強く出ます。また、消化・吸収の仕方によっても変化します。
健康的な便はにおいが少ないです。においの元は、タンパク質が分解された時にできる、スカトールとインドールという物質で、分解のされ方でにおいの出方が変化します。
例えば、便秘などで便の滞留時間が長くなるとにおいは強くなります。
未消化のタンパク質はアルカリ性のにおいを放ち、脂肪の多い便や未吸収の炭水化物は酸性臭を放ちます。肉を多く摂ると腐敗臭がし、ガンなどの病気によっては強い悪臭を放つようになります。
なんとなく自分の便から過去に食べたもののにおいや雰囲気は伝わってきますが、明らかに異常なにおいを感じた場合は、直ちに専門の医師や病院に相談するようにしてください。
●色
・黄褐色
└健康的で正常な便です。色の元は胆汁色素ビリルビンによるものと考えられています。
・黄色
└下痢を伴う便に多いです。
・茶褐色
└食べ過ぎや飲み過ぎに多い便です。また、ワインなど吸収しずらい色素の強い飲食物の色が目立って反映されることもあります。
・濃褐色
└便秘。肉中心の食生活によく現れます。
・黒色
└出血性の便である可能性が高いです。このような色が続く場合はタール便と呼び、直ちに医師の相談を受ける必要があります。また、イカ墨料理などの色素の影響で黒くなることもあります。
・緑色
└クロロフィルを多く含んだ緑色野菜を多く摂ることで緑色になります。また、赤ちゃんの便や牡蠣などで食当たりした便も緑色になる場合があります。
・赤色
└出血を伴う便である可能性が高いです。便の表面に血液が付着している場合、肛門に近い場所で出血している可能性が高いと考えられます。
同様に、赤色の種類を観察していくと体のどのあたりで出血しているか予測することができます。出血の場所が肛門に近いほど鮮やかな赤になり、遠いほど黒に近くなります。また、血が凝固した便が排出されることもあります。直腸付近の異常が予測できますが、直ちに医師の相談を受けるようにしてください。
このように、回数・量・形・におい・色などの判断基準によって、便の状態から自分の健康状態を観察することができます。ここで紹介した内容以外にも特徴的な便の状態は存在します。ここではよくある例の1部としていくつかのパターンを紹介しています。
こちらの例だけを参考にするのではなく、普段の自分の便ともよく照らし合わせて考えてみてください。冒頭で記した通り、個人差があります。
3.足りない部分は簡単に補うことができる
便とは、口から肛門までの消化器官を経由して作られるものです。しかし、私たちの体や生活はその器官以外の働きや影響を強く受け続けています。便通や腸内環境を改善しようとするときに、その器官だけにこだわることは視野を狭くしてしまい、根本的な解決までの遠回りをしてしまう恐れがあります。
というのも、便は体の内側だけでなく精神的な影響も強く受けるということです。さらに、精神的な部分は第二の脳・腸に強く左右されることもわかっています。ここで「じゃあ、やっぱり腸内環境を整えればいいんだ!」というように偏った考え方に陥ってしまうことも少なくありません。
大切なのはバランスです。
消化器官とそれ以外に分けた時、それ以外が良好ならば多少消化器官に注意を割いても良いと考えます。だけれども、気が付かない間に偏っていくなんてこともあるかもしれません。
まずは、よく便を観察しましょう。そうすると何が足りてて何が足りないのかを全体的に捉えることができるようになります。全体を捉えたときに、消化器官とそれ以外をどれだけの割合で注意していくかわかるようになります。そういう意識を持って便を改善していくと、並行して全体的に意識や健康が好転していくでしょう。
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