女性ホルモン減少による消化器肝機能の低下と認識
食べ物や生活環境、デイリーケアなどのクオリティが上がっている昨今。
しかし、情報に埋め尽くされているきらいもある中で、自身の加齢と上手に付き合っていくことはいつの時代も難しい物です。
言わば人生のライバルです。 ライバルと考えれば、その加齢と共存し受け入れて付き合っていくことのほうが良いのではないかと思われます。
しかし、それは受け入れつつもできる範囲でケアをし、少しでも健やかな生活を送りたいと思うのは自然のことでしょう。
まずは相手のことを理解していきましょう。どうして加齢と女性ホルモンと消化器官の機能が低下していくのか、その関係性を明らかにする必要があります。
目次
1.消化器官機能は女性ホルモンとともに減少する
2.セルフケアを意識してみる
1.消化器官機能は女性ホルモンとともに減少する
●消化機能と女性ホルモンの関係
消化器官の最終地点は便です。便の状態を見ることにより、現在の自分の消化器官の活性がどの程度の物なのか観察することができます。まずは消化器官を簡単にまとめます。
消化器官は上から順に、
・口
・食道
・胃
・十二指腸
・小腸
・大腸
・直腸
・肛門
これらの経路を辿っています。消化器官の主な役割は、消化・吸収です。
これらの働きは、これに関わる神経やホルモンバランスによって成り立っています。全てが絶妙なバランスで絡み合い、必要な栄養素を分解し産生し、不必要なものが排出されるという仕組みです。
こうしたプロセス自体はヒト以外の動物にもみられる機能です。
女性ホルモンという視点から紐解きます。
例えば腸は、セロトニンや免疫機能などの幾つものジャンルの要素を産生する重要な器官です。そのため第二の脳とまで言われています。しかし、感情や機能を作り出す器官も、やはり神経やホルモンによって働きが活性化されています。
つまり、腸内環境が悪くなればホルモンバランスを崩してしまいます。転じて、ホルモンバランスが崩れると腸内環境の働きが低下してしまうのです。しかし、加齢によって否応にもバランスが崩れてしまうホルモンに注視するのではなく、外的に予防・対策ができるホルモンの産生元・消化器官をケアすることが大事だとわかってきます。
もちろん、その全てが消化器官による影響だとは言えませんが、一考するには十分な理由だと思います。
●消化器官は老化の影響を受けにくい
消化器官は老化の影響が受けにくい器官だと言われています。絶対にということはありませんが、中でも腸の機能自体は老化の影響を受けにくいと言われています。
しかし、栄養素や水分、消化や分解をする腸までの器官が弱ってしまっては、いくら腸の機能が優れていても効果的に活性しているとは言えないでしょう。
●唾液量の減少
女性ホルモンが減少すると唾液腺にも影響が出ます。唾液の分泌量が低下することで、炭水化物を分解して消化を助けるアミラーゼという役割もまた機能が低下します。唾液の量のみならず、その質も低下してしまうことで食道や胃における消化の負担が大きくなってしまいます。
また、唾液の質が低下することで、唾液に含まれるlgAやペルオキシダーゼといった殺菌作用を持つ効果も薄れてしまいます。
●消化不良を起こす
唾液による消化の助けがなければ、胃における負担が大きくなります。本来は1〜2時間かけて内容物をドロドロの状態にするのが胃の役割ですが、従来のようにペースト状にできなくなり、そのまま次の工程へと進んでしまいます。もしくは、ペースト状にならないものを体が拒んで、危険信号を出し嘔吐してしまう逆流性食道炎になる、なりやすくなる場合もあります。食べ物の消化力が落ちてしまったために起こる例です。
●腸内バランスが崩壊する
本来、内容物が腸にたどり着き便になる段階では、そのほとんどが液状になっています。食べ物が液状に変化することで腸内で栄養素や水分を吸収し、体の隅々まで必要な栄養素を運びます。 しかし、消化不良のために本来液状のはずの内容物が残っていてしまうと、腸にはそれを正しく消化・吸収する準備はできていないので体に吸収されずに排泄されてしまいます。ほとんどの場合下痢となって排出されます。
それに伴って大腸などの機能が低下してくると、腹痛や膨張感、便秘などに悩まされることになってしまいます。
例えば、高齢者施設などに入居している老人の約35%もが、慢性的な下痢に悩まされていると言います。
●腸内環境の悪化による悪循環
このように腸内環境が悪化すると、そこで本来産生されるはずのホルモンや神経作用が損なわれ慢性的な体の不調を招きます。
睡眠や幸福感などのホルモンの原料となるトリプトファンなども腸内で分解されます。従って、肉体的な不調のみならず精神的な不調をきたしてしまう恐れがあります。
●女性ホルモンの減少により副交感神経の働きが弱まる
加齢に伴って交感神経が優位になりやすくなります。
消化器官は副交感神経が肝要な器官です。消化器官の性質上、副交感神経に機能が依存し、また腸内環境によって副交感神経も作用するという相互作用があります。
●副交感神経の不活性化による睡眠の質の悪化
副交感神経は、言わばリラックスを司る器官です。緊張状態にあったり、お腹の不調などがあるとよく寝付けなかったり寝覚めが悪いこともしばしばあると思います。
別の視点では、肩こりや頭痛も腸内環境による影響があるとも言われています。全てではありませんがどうしても体の働きの中心になっていることがわかります。 さらに睡眠の質の悪化は消化器官機能低下に拍車をかけます。睡眠が損なわれてしまうと、そもそも食事や運動に対する意欲も失われてしまいます。
●睡眠の質の悪化で食欲のブレーキが壊れる
睡眠の質が落ちると、食欲のブレーキを担っているレプチンの分泌が減少します。それに伴って本来同居していたはずの食欲増進作用のあるグレリンが過剰分泌されます。つまり、消化に対する準備ができていないまま食事を摂るようになってしまい、さらに悪循環に拍車をかけてしまう恐れがあります。 こうした経路でできた便が通常のものではないのは文章からも明らかです。 しかし、これらの事前情報があると体の異常に対して素早く察知できるようになります。
●日常に機能低下のサインがある
起こってしまう問題を客観的に捉えると、幾つもの体のサインがあることがわかりま す。 最も視認しやすいのが便の状態です。健康状態の便はバナナ程度の量・質感ですので、これが損なわれていないか簡単に確認できます。次に食欲です。これまでと同じような生活リズムを過ごしているのに過剰な食欲を感じたら消化器官の機能低下を疑うサインの一つです。同じように、睡眠の質が落ちてきたと感じた場合も可能性を疑ってみましょう。 また、その際には食生活や運動量、普段の生活を客観的に思い返してみると良いと思います。対応は早い方が良いので、何か気になり出したら健康診断として病院に相談してみるのも良いと思います。 胃腸に関しては内視鏡などのカウンセリングを受ける選択肢もあります。 胃の不調は舌に出る場合があります。口内炎や口臭、口内の違和感が判別しやすいですが、下の表面が白くなっているなどの場合でも不調を観測できます。
2.セルフケアを意識してみる
自分の状態を数値化したり、客観的な情報として確認することはとても重要です。専門的な範囲は医師や専門の機関に相談することが1番です。だけれども、専門家はあくまで指導者であって実際にケアしていくのは自分に他なりません。
自分自身の健康管理をする上で、ある程度の情報や知識、準備は必要になるでしょう。個々人にあった基本的な指針は専門家に頼るとして、実生活で取り入れられる範疇のセルフケアは身につけておきたいです。
●筋肉を機能させる
女性ホルモンは卵巣や腸内環境だけでなく、筋肉などからも産生されます。適度な運動をすることで女性ホルモンの減少を抑制し、筋肉と運動で取り入れる酸素によって血圧や血流、内臓の運動を助けましょう。
運動によって消化器官の働きは改善していきます。
●入浴で深部体温を上げる
入浴は熱いお湯よりも体温よりも1〜2°C高いお湯の方が効果的です。肌の乾燥を防ぐだけでなく、入眠の際の自然な熱放出を助けてくれます。ギャップがありすぎるとアレルギー反応や体内のリズムを崩してしまう恐れがあります。
また適温に5分以上の入浴で成長ホルモンを上昇させると言われています。深部体温が適温になることで消化器官の活性が進み正しい運動を行うようになります。
●朝食を摂る
ダイエットや忙しい生活の中で疎かになりがちな朝食は、できるだけしっかり摂りましょう。朝食は栄養素の観点だけでなく、朝の低下した深部温度を上げる役割も持っています。また、寝覚めの白湯を最初に飲むことによって、多少の重みが内臓を目覚めさせる働きがあります。
朝食は消化しやすいものがベストで、冷たいものは控えるようにしましょう。ある程度冷たいものを摂ったとしても締めに白湯やお茶などを流し込んで温度を保つようにしてみてください。
朝食を摂ることで消化器官が上から順に起き始めます。起床と同時には活動していきませんので、大事な用事が決まっているときは、逆算してその時間の2時間前あたりを目安に生活リズムを工夫してみると良いかもしれません。
●食物繊維を積極的に摂る
普段の食事も大切です。腸内活動や消化器官の働きには食物繊維が大きな役割を持っています。食物繊維があることで健康的な腸内活動や排便が行われます。
普段の食生活の中で食物繊維が不足していると感じた場合は、サプリなどで補っていくと良いかもしれません。
水溶性の食物繊維を摂ることでスムーズな排便が促されます。また、必要な栄養素の中でも食物繊維を多く摂ることは難しい側面があります。実生活と照らし合わせてサプリを選択してみるのも良いでしょう。
●最後に、
女性ホルモンと加齢、消化器官の機能の相関は相互作用的に関わり合っています。
食事、睡眠、運動と基本的な動作になりますが、あらためて自分の健康状態と比較して考えてみる必要があるかもしれません。また、予防という観点からも、いつ始めても遅くないのがセルフケアです。一見健康そうな人も地道なケアをしていたり、もしくは内側から何らかの不調を感じているかもしれません。
たくさんの情報が手に取れる時代ですし、実際の手段や方法も数多くあります。そのどれもに個人差があるということを念頭に、少しづつ試していってはいかがでしょうか。
もし興味があれば、当メディアの他の記事も参考にしてみてください。主に腸内環境や女性ホルモンに関係するテーマを掘り下げています。
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