「最近、なんだか体調がすぐれない…」 「急にカーッと暑くなるけど、汗は出ない…」 「イライラして、家族にあたってしまう…」

もし、このような症状に心当たりがあるなら、それは更年期のサインかもしれません。
40代後半から50代にかけて、女性の体は大きな変化を迎えます。女性ホルモン（エストロゲン）が急激に減少することで、心と体にさまざまな不調が現れるのです。

でも、一人で悩む必要はありません。食生活や生活習慣を見直すことで、症状を和らげることができます。
そして、もう一つ、頼りになるのが「女性ホルモンに似た働きをする成分」の存在です。

この記事では、更年期対策として注目されている3つの成分、大豆イソフラボン、エクオール、そして8-プレニルナリンゲニンについて、それぞれの特徴と選び方のポイントをわかりやすく解説します。

更年期対策の強い味方！3つの成分を知ろう

1. 大豆イソフラボン：もっとも有名?!まずはここから

大豆イソフラボンは、豆腐や納豆、豆乳など、日々の食生活で手軽に摂れる成分です。女性ホルモンと似た化学構造を持ち、体内でエストロゲンと似た働きをすることが知られています。

• メリット：普段の食事で摂取しやすい。骨密度を維持し、骨粗しょう症の予防にも役立つとされています。

• デメリット：体内で「エクオール」に変換できる人と、そうでない人がいます。腸内環境によって効果に差が出ることがあります。

まずは、食事に大豆製品を取り入れることから始めてみましょう。

2. エクオール：よりパワーアップした大豆の成分！

エクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌によって変換されてできる成分です。大豆イソフラボンよりも、より強力に女性ホルモンと似た働きをすると言われています。しかし、日本人の約半数しかエクオールを体内で作ることができません。

• メリット：大豆イソフラボンよりも高い効果が期待できる。作れない人でも、サプリメントで直接摂取できる。ほてりや肩こり、気分の落ち込みなど、様々な更年期症状の緩和に役立つとされています。

• デメリット：体内で作れていないかもしれない。サプリメントで摂取する場合、コストがかかることがある。

  「私、エクオール作れてるのかな？」と気になる方は、検査キットでチェックすることも可能です。

3. 知ってる？新たな選択肢！：8-プレニルナリンゲニン

「エクオールも試したけど、あまり変化を感じない…」という方に、ぜひ知ってほしいのが、8-プレニルナリンゲニン（8-PN）です。 これは、ビールの原料であるホップに含まれる成分で、これまでの植物由来成分の中でも、特に高い女性ホルモン様作用を持つことが近年の研究により判ってきています。

ホップと聞くと「ビールの原材料？」と驚くかもしれませんが、8-プレニルナリンゲニンはビールにわずかしか含まれていないため、ビールからの摂取は難しく、主にサプリメントとして摂取するのが一般的です。

• メリット：植物エストロゲンの中でも特に強力な作用を持つことが期待されている。エクオールが合わなかった方の新たな選択肢になる可能性がある。
• デメリット：比較的新しい成分のため、まだ認知度が低い。サプリメントでしか摂取が難しい。

大豆イソフラボン、エクオール、8-プレニルナリンゲニンの違いは？

あなたに合った更年期対策を見つけよう

更年期の症状は人それぞれ。 まずはお手軽な大豆イソフラボンから始めてみる。効果が感じられなければ、エクオールのサプリメントを試してみる。

それでも改善が見られない場合は、8-プレニルナリンゲニンという新しい選択肢を検討してみるのも良いでしょう。

これらの成分は、更年期のつらい症状を根本から解決するものではありません。あくまでも、健やかな毎日を送るためのサポート役です。
もし、症状が重いと感じたら、無理をせず専門医に相談することが大切です。

「もしかして更年期かな？」と思ったら、まずはご自身の体と向き合い、自分にぴったりの対策を見つけて、つらい時期を乗り越えていきましょう。

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