やっと涼しくなった…と思いきや、一転して寒さを感じる11月。手足の冷たさや、体の芯の冷えが気になる季節になりました。
「昔から冷え性だから…」「もうこんな時期だし、仕方ない」と諦めていませんか？
実は、更年期世代の冷えは、単に「寒い」だけでは済まされない、心と体の不調を招く「悪循環の始まり」かもしれません。
この記事では、更年期に冷えを放置する危険性から、具体的な対策、そして冷え対策の意外なメリットまでを徹底解説します。

更年期に冷えを放置する3つの大きなデメリット

もともと女性に多い冷えですが、更年期に入ると女性ホルモン（エストロゲン）の減少により、冷えの症状がさらに複雑化します。

1. 「冷えのぼせ」の悪化と自律神経の乱れ

更年期特有の冷えとして、「冷えのぼせ」があります。これは、下半身は冷えているのに、上半身や顔はカーッと熱くなる状態です。

• メカニズム：女性ホルモンの減少で体温調節を担う自律神経が乱れ、血管の収縮・拡張がうまくできなくなります。熱が上半身にこもり、下半身の血流が悪くなることでこの状態が起こります。
• 放置のデメリット：冷えを放置すると、自律神経の乱れがさらに悪化し、ほてりや動悸、不眠といった他の更年期症状を加速させてしまいます。

2. 代謝の低下と「更年期太り」の加速

冷えは、体の熱生産量が低い状態です。

• 放置のデメリット：体温が1℃下がると、基礎代謝が約10～12%低下すると言われています。代謝が落ちることで、脂肪が燃焼しにくくなり、更年期太りをさらに招きやすくなります。

3. 免疫力の低下と慢性的な不調

冷えによって血流が滞ると、体中に酸素や栄養が行き渡りにくくなります。

• 放置のデメリット：体が冷えると免疫細胞の働きが鈍くなり、風邪をひきやすくなったり、肩こりや頭痛、腰痛といった慢性的な痛みや凝りが悪化しやすくなったりします。

冷え対策を始めることで得られる嬉しいメリット

冷え対策を習慣にすることは、単に体が温かくなるだけでなく、更年期の心身全体にポジティブな影響をもたらします。

1.睡眠の質の向上

体の冷えが解消され、自律神経が整うことで、寝つきが良くなり、良質な睡眠がとれるようになります。

2.心の安定

血行が良くなり、体全体に酸素が行き渡ることで、イライラや不安といった精神的な不調が和らぎます。

3.美容効果

血流が改善することで、肌のくすみが解消され、顔色が明るくなったり、肌のターンオーバーが促進されたりといった美容メリットも期待できます。

更年期世代におすすめの「冷え対策」3つの柱

複雑な更年期の冷えを改善するには、「温めるケア」と「体の土台作り」を組み合わせることが大切です。

1. 下半身を重点的に温める「温活」習慣

• 入浴法：ぬるめ（38～40℃程度）のお湯に、ゆったりと20分ほど浸かる全身浴や半身浴が効果的です。心臓に負担がかかる場合は半身浴にし、肩にタオルをかけるなど上半身の冷え対策も忘れずに。
• ファッション：首、手首、足首の「三首」を冷やさないようにしましょう。特に下半身の冷えは自律神経の乱れに直結しやすいため、腹巻きやレッグウォーマーなどを活用し、お腹や足元をしっかり温めることが重要です。

2. 血行を促す「運動とセルフケア」

• 下半身の運動：「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉を動かすことが大切です。屈伸運動や、かかとを上げ下げするつま先立ち運動などを日常に取り入れ、血流を促しましょう。
• ツボ押し：足の指の間にある八風（はっぷう）などのツボを刺激し、末端の血行を改善しましょう。

3. 体を温める「食生活」と「サポート成分」

• 食事：体を冷やす冷たい飲み物や白砂糖を控え、しょうが、根菜類、発酵食品（味噌、納豆など）など、体を温める食材を積極的に摂りましょう。
• サポート成分：更年期に冷えを感じやすいのは自律神経の乱れが原因です。ホップに含まれる8-プレニルナリンゲニンは、女性ホルモンに似た働きで更年期世代の女性のゆらぎにアプローチし、心身のバランスを整える手助けが期待できます。バランスが整うことで、過度な冷えの悪循環から抜け出すサポートになります。

冷え対策は、明日への元気を作る投資です。小さな習慣から取り入れて、寒い冬を元気に乗り切りましょう。

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